フラクタルひよけとは?

「フラクタルひよけ」は、人工的に自然の樹木と同じ効果を生み出す「フラクタル」の概念を取り入れたひよけです。京都大学人間・環境学研究科 酒井敏教授 と株式会社ロスフィーによって共同開発され、同社が製造・販売を行っています。
降り注ぐ日光をカットしつつ、独特の切れ間から風と光を通すことで、木々がつくる緑陰や風通しを再現し、心地よい空間をつくり出します。

ひとに役立つ、自然にやさしく

「フラクタルひよけ」は、電気などの エネルギーを使用せず、設置するだけで 優れた冷却効果を発揮する理想的な環境製品と言えます。
その冷却効果は公的機関や民間での実証実験によって、証明されています。

フラクタルひよけは、その美しさと冷却効果により、グッドデザイン賞金賞を受賞しました。(2009年)

こもれびを生み出す「フラクタル」

「フラクタル」の概念は、図形の部分と 全体が自己相似の関係になっているという特徴があります。
これは、1919年、ポーランドの数学者 シェルピンスキーによって発見されました。

これが、フラクタルの構造

実証実験で得られた「フラクタルひよけ」の効果

羽田空港第2ターミナル展望デッキにて、2013年8月9日(AM11時)に実施した実験では、日よけの外は53〜55°Cと高温状態でしたが、日よけの下は、35〜38°Cと、実に15°C以上の冷却効果が認められました。

冷却効果確認の実験
(羽田空港第2ターミナル展望デッキにて、2013年8月9日(AM11時)実施)

地表面温度が上がらないのはなぜ?

「フラクタルひよけ」は、日よけ自体が輻地熱(物体が温められて発する熱)を生じさせないため、涼しさを持続させることができる特徴を持っています。